1947-12-03 第1回国会 衆議院 厚生委員会 第36号
要旨は、傷痍者保護のため(一)戰争戰災及び業務上の犠牲による各傷痍者竝びに一般不具者の全國的實態調査(二)生活保護法の改善によつて各傷痍者竝びに不具者の程度に應じた最低生活費支給の保證(三)全國立病院在院傷病者に生活保護法による醫療扶助の適用(四)各傷痍者を經費主體とする國費による各地區別授産場の設置(五)各傷病者に對し公益厚生施設等への優先採用または經營許可(六)傷痍者の退院に際し職業の斡旋、補導機關
要旨は、傷痍者保護のため(一)戰争戰災及び業務上の犠牲による各傷痍者竝びに一般不具者の全國的實態調査(二)生活保護法の改善によつて各傷痍者竝びに不具者の程度に應じた最低生活費支給の保證(三)全國立病院在院傷病者に生活保護法による醫療扶助の適用(四)各傷痍者を經費主體とする國費による各地區別授産場の設置(五)各傷病者に對し公益厚生施設等への優先採用または經營許可(六)傷痍者の退院に際し職業の斡旋、補導機關
傷痍者退院に際して路頭に迷わんよう職業その他の御幹旋又は補導機關の確立をお願いする。傷痍者全般に對し住居の保證。八、傷痍者に對する傷痍年金の階級別撤廢と傷痍の程度による年金査定の公平化、傷痍者に對して税金課税の撤廢、以上請願の事項は九項目に亙つておるのであります。 私は昨年の六月の末に動亂の滿洲から引揚げた者でございまするが、あの動亂の中において特に私は胸を搏たれた一つがございます。
第六點、傷痍者の退院に際して、職業その他幹旋補導機關の確立という點でございますが、これも第四に申上げたところと大體同じでございますが、職業安定局の補導課におきまして、この點について既に通牒を出しておるということでございます。
これがためにはどうしても職業補導機關でありますとか、職業指導設備であるとか、そういうふうな十分機會を與えて、關連をよくする設備を政府がとらなくてはならないと思うのであります。同時にまた、どうしてもこの機會を與えられない氣の毒な人々のためには、失業手當であるとか失業保險制度を實施いたしまして、その残されたる人々の救濟に力を注いでいかなければならないと思うのであります。
今度の失業者は國策の犠牲というような點で、十分考慮を拂つて、この職業補導機關に當面從事せられる人々の心構えというものを、はつきり所管の大臣から誤りのないように滲透していただきたいという希望を申し上げて置きたい。 それから政府の先だつて發表されました經濟實相でありますが、あの白書によりますと、いろいろ産業上の復興の點につきまして、物價と勞働賃金の關係で非常に開きを生じておるのであります。